笹原の気になるよねぇ~?
2019年06月11日(火)
みなさん、こんにちは。
今回の「気になるよね」担当は、別府店の笹原です。
さて、大した話題のなかった昨年春のダイヤ改正で、大分県の佐伯駅と
宮崎県の延岡駅の間が全国の鉄ちゃんたちの注目を集めました。
それは、この区間の普通列車1.5往復を、特急用の787系(つばめ型車両)で運転するという事です。
どうして、普通列車を特急用車両で走らせるのか?
そこに何が隠されているのか?
みなさん、気になりませんか?気になるよねぇ~?
そこで、気になることは現地での確認を身上とする、わたくし笹原が、
4月某日に佐伯駅に出動してきました。
佐伯駅から乗るのは30年ぶりという事で、
じっくり観察をしたかったので、朝5時30分に駅に乗り込みました。
お目当ての延岡行きの普通列車は6時18分発でしたが、
駅は普通に開いていました。
佐伯駅は、早朝出発の列車の入替をするので、朝が早いのです。
始発の5時47分の大分行き普通を見送ると、
駅のホームには誰もいなくなりました。
6時を過ぎても誰も来ません。
列車がホームに入ってきても、ホームには
「先頭車両しか乗れません」と案内している車掌さんと私だけで、
このまま乗客は私一人かなと思っていたら、
発車前になると、ゾロゾロと人が集まり始めました。
ガラガラの車内(これを業界用語で「空気輸送」と言います)をリポートするというあてが外れ、
「なんじゃこりゃ」と松田優作ばりに驚いていると、
彼らが、車掌さんに「2人」と言って切符を見せているので気付きました。
そう、「青春18きっぷ」で旅する、いわゆる「18キッパー」たちだったのです。
世間は、春休みを満喫しているなと感心していると、
6時18分、列車は定刻で乗客十数人程で、佐伯駅を出発しました。
運行管理上、先頭の1号車しか乗れないのですが、
前半分はグリーン室ですので(グリーン料金を払えば乗れます)
普通車半室に十数人程は、やや息苦しい感じです。
18キッパーたちで、埋め尽くされた車内の熱い熱気とは違い、
途中駅での乗降はほとんどなく、定刻通り7時28分に延岡駅に到着しました。
ちなみに、この列車はそのまま8時4分発の宮崎空港行きの特急「ひゅうが9号」に変身します。
つまり、佐伯駅終点の特急「にちりん」で前夜着いた車輌を
朝の普通列車で延岡駅まで回送して、そのまま延岡始発の特急に使っているのです。
何とかして普通列車を走らせたいという、ギリギリの状況がわかります。
そして日常の利用者がほとんどいないという、
この区間の置かれた予想以上の厳しい状況が乗ってみて改めて分かりました。
というわけで、まだまだ今回お伝えしたかった「気になるよね」は、
たくさんあるのですが、圧倒的に字数が足りません。
またの機会に、私の「気になるよね」を、みなさんにお伝え出来たらと思います。
では。それまで・・・・。