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前地の黄昏物語 

2017年03月01日(水)

~東京編 その2~

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

年度末のご多忙な時期です。

体調など崩さぬ様お気を付け下さい。

 

さて前回の続きですが。

高校留年が確定し、

ダイヤモンドフェリーに飛び乗り

大分から東京へやってきた私は

まずコンビニで求人案内を購入します。

 

新学期が始まるまでは戻らないつもりでいた私は、

住み込みで働ける職場を探します。

 

当時の年齢は17歳。

持っている資格は原動機付自転車のみ。

さらにはPHSを大分に置いてきたため

連絡手段もない田舎者の高校生に

大都会東京は甘くはできていなかったです。

 

住み込みで募集をかけているところの大半は

18歳以上という要項があり…

年齢詐称して面接を受けたところでは、

もちろん年齢がバレてしまい怒られもしました。

 

購入した求人案内に記載されてあった

星の数ほどある企業で

私が正面から門をたたけるところは

1つしかありませんでした。

新聞屋さんです。

【16歳以上、住み込み可、要原動機付自転車免許】

その時は職を探し出して

確か4日間ほど経っていた気がします。

 

東京に着いた初日に

後先考えずホテルに泊まってしまったせいで

私の残金はかなり心配な額になってしまっていました。

次の日からは公園にある土管のなかで寝たりしていました。

冬真っ盛りの時期にです。

 

若さとは恐ろしいですよね、

今やれば凍死するんじゃないか?とか

人の目が、とかいろいろ考えてしまい実行できません。

いやむしろあの当時の私 よくできたな!

と褒めてやりたい。

 

さておき数日間の野宿で体力的に限界を感じつつ

焦りだした私は藁にもすがる思いで、

件の新聞屋さんに電話をして面接に行きます。

そこは家族で経営されている

町の集配所みたいな形の店舗でした。

 

店長が面接をしてくれたのですが、

そこの奥様に大層心配されてしまい

めでたく就職が決定いたしました。

雇用形態?

アルバイトではなく社員です。

 

次回、仕事をなめていた17歳の前地に

容赦なく社会の厳しさが叩き込まれます。

 

今月も皆様にとって

良い月でありますように